ゆり

もみじ

18cm×18cm

髙尾淳子さんの作品はアールヌーボーやアールデコなど、西洋のガラス造形の作品を連想させるものも少なくない。これはもみじの葉という、もっとも日本的なイメージのモチーフを描いたものだが、そこには単に琳派の意匠に通じるものだけでなく、上記のヨーロッパ美術にもつながる感性がある。また、ここでは上から下に向かって葉の密度は減り、余白が現れ、最下部には、緑に光る玉のような模様で全体が引き締められている。そこに、日本的な造形感覚の特徴である「余白」の効果も、抜群のセンスで使われている。

美術評論家布施英利

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