あせび

あせび

18cm×17cm

馬酔木が咲き乱れる光景を描いている。早春の頃に、つぼ状の花を垂らす馬酔木だが、その花や葉が器の中で下に垂れ下がり、また上へと躍り上がるようにもなっている。自然の花は重力に従って垂れ下がるのが一般的だが、ここでは花や葉を、上に下にと描いている。それが球形の表面で、小さな宇宙のようになって閉じ込められるさまが幻想的。また、光を受けたガラスは、それ自体が輝くことで色のついた光を周囲に落とす。ここでは緑を基調した色彩が、周囲を鮮やかに染めて美しい。

美術評論家布施英利

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